介護施設の入居者さんは人にあげたい

お世話が好きな入居者さんが1施設に何人かいる
ことがあります。


自分が好きな食べ物を皆にも分けてあげたい。
同じものを共有して一緒に遊んで楽しみたい。


と思っていることがほとんどです。

スタッフからの視点は

糖尿病など病気がある入居者さんにあげると危険

飲み込むことが困難な入居者さんにあげると危険

食べ物ではないものも食べてしまう入居者さんにあげると危険



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そうですね。動きが活発な入居者さんだと
目を離せない状態になってしまいます。
上記のような人たちを介護士は守らなければ
ならず、声かけをしなければなりません。


物をあげている入居者さんは悪気があって
あげているわけではありませんし、入居者さん
一人ひとりの症状はさすがにわかりません。

物をもらっている入居者さんは自分の病気や状態を理解出来ていない、誘惑に勝てない方が多いです。

物をあげている入居者さんに伝えること

入居者さんの病気や状態を軽く伝えます。
➡️詳しく教えるとプライバシーに関わるので、
軽くいうだけで引き下がってくれる方が
ほとんどです。



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そんな気持ちになるのもよく分かります。
ただ、あげてしまったもらってしまったから
といって介助者が怒っては、入居者さんを
怖がらせてしまいます。

入居者さんたちも不快になりますし、
あなたも不快になります。

仕事もよけいに回らなくなります。


だからといって放っておいても大変なことになる
かもしれません。


もらうことによって
・胃ろうや、食事形態が常食でない入居者さんは
のどに詰まらせてしまう。

・食事、水分制限がある入居者さんは病状が
悪化してしまう。

・異食(食べ物ではない物を食べてしまう)が
ある入居者さんはティッシュやビーズなどを
口に入れてのどに詰まらせてしまう。


など......
入居者さんの命にかかわることが起こります。



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そうですね。

「喜んでもらうためにあげるのに、苦しい思いをするならあげない方がいい」

とあげる側は思ってくれるので、たとえ認知症
忘れてしまっても、何度も説明しましょう。

仕事が回らなくなることより、命の方が大切です。

注意深く入居者さんの生活を守って
いきましょう。
それによって、仕事が回らないと注意をされても
気にしないようにしましょう。