ごかぞく と いっしょ

入居者さんのご家族も楽しく

時々、入居者さんのご家族で、レクリエーションやイベントをしてくださる方がいます。

・蕎麦を打って入居者さんに振る舞われる。

・入居している自分の親が入浴中で、待ち時間に他入居者さんの話し相手になってくださる。

・入居者である夫がトイレ中で、その待ち時間に他入居者さんに声を掛けられ風船バレーを始めてくださる。


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そうなんです!嬉しいですし、
とても助かります。
入居者さんにとっても、良い刺激や気分転換になります。毎日同じ介護士がしているので、レクリエーションがマンネリ化していることがあります。
そしてレクリエーション自体、人手不足のため出来なくなっている施設もあります。

なので、現場介護士からすると
感激のありがたさです。

入居者さんも喜んでくださいます。

レクリエーションといっても、様々です。

  • しりとり
  • 風船バレー
  • 歌をうたう
  • ボール運び

などが、盛り上がったり、大体の入居者さんに楽しんでいただける簡単なレクリエーションです。

もし、入居者さんのご家族が
「何かお手伝い出来ることはありますか?」
と聞いてこられたら、いっしょに上記のレクリエーションを楽しむのも良いかもしれません。




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そうです!
入居者さんも楽しめるし、ご家族も楽しんでいる入居者さんを見て安心するので、最高です。

ご家族との共通の話題も出来ますし、他入居者さんとも仲良くなれます。家族ぐるみでお話しを楽しんでいる方もいます。

ただ、少し注意しないといけないのが、入居者さんのご家族も高齢であることが多いです。

暑い中、寒い中、電車やバスに揺られて来てくださっているので、頼りすぎるのも疲れさせてしまいます。

レクリエーションが少し長い場合は、ご家族にとって丸イスなどの座面が硬いイスではつらいです。
柔らかい座面のイスに座っていただくと楽にレクリエーションを楽しめます。

また、レクリエーションをしてくださるご家族は介護士を気にかけて、気をつかってくださる方々ばかりです。

そんな優しい家族の疲れた顔を入居者さんが見たらどう思うでしょうか。
心配しますよね。
入居者さんの心身にもよくありません。

そして、ご家族は何のために施設を利用されているのか、考えてみましょう。

レクリエーションの途中や終わったら感謝の気持ちをこめてお茶をお出しするのも良いかもしれません。

入居者さんもご家族も楽しめて、安らげる場所を作れるといいですね。

お腹の弱い介護士のトイレ事情

入居者さんだけでなく、スタッフも
トイレに行きたくなります。




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トイレは大事です。
介護士は不規則な生活を送っている人がほとんどで、介護士として就職するまで気にしていなかった人もお腹の調子を悪くする人がいるからです。


・出勤前にお腹が痛くなり欠勤
・出勤中にコンビニトイレをはしご
・出勤直後に腹痛治らずトイレにこもり、結局早退
・勤務中にお腹が痛くなり、トイレにこもり早退

という人を私はみてきました。
私自身もお腹の調子を悪くすることが結構あります。

勤務中はトイレのタイミングが掴めなかったり、トイレ中にナースコールが鳴ったりもします。
入浴介助などの時はトイレにいけないことがあります。


施設勤務でトイレにいく場合は、他の現場スタッフに声をかけてから行く場合が多いです。

入居者さんの中には、立ち上がって歩いたりすると転倒の危険がある方や認知症や精神的な障害があり危険な行動をしてしまう方がいるからです。




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そうなんです。自分がトイレに行っているわずかな間に、車イスから立ち上がり転倒、骨折なんてこともあります。
座っていることをお願いしても、忘れてしまうか、我慢出来ずに立ち上がられます。

もしお腹の調子が悪く急ぎの場合は、PHSで他のスタッフを呼んでから行きましょう。




就職前の面接で

「各階にスタッフ用のトイレはありますか」

と尋ねるのも手です。
私はほぼ毎回聞いています。


施設によっては入居者様の居室にトイレがついており、各階にスタッフ用トイレがなく数もとても少ないことがあります。

4階建ての施設だけど、スタッフ用トイレは1階にしかないという施設もありました。


施設のトイレは

・入居者用、スタッフ用、来客用と分かれている。
・入居者用、スタッフ用と分かれている。
・明確に分かれていない。

ということが多いです。

お腹の調子が悪い場合はスタッフ用以外も使ってもいいと言われる場合がありますが、衛生面を考えて出来るだけスタッフ用を使いましょう。





お腹の調子が悪くなる原因

・入浴介助前後の寒暖差(浴着が濡れたときなど)
・人間関係のストレス
・不規則な生活
・食生活

であることが多いです。

私は食欲がなくひどい便秘になり、腹痛におそわれ仕事を休んで病院に行ったことがあります。
食生活、不規則な生活、人間関係のストレスが原因でした。



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そうですね。介護は続けるので

以来私は
★★苦手な人と勤務が頻繁にかぶり、つらい。
★勤務中になかなかトイレにいけなくてつらい。
☆1人勤務の時間が2時間以上。
☆各階にトイレがない。

ということを重視して、☆2つ以上あてはまれば面接の地点で辞めるか、勤務した場合は★をプラスして全部の星が合計2つ以上当てはまれば様子を見てから契約更新するかしないか決めます。


ずるずると体調を壊しながら、苦しんで続けていては、自分のためになりません。

今回はたまたまトイレ事情でしたが、人によって辞める理由は様々です。

自分に合った施設が見つかるといいですね。

入居者さんに直接関わらない失敗

介護現場には失敗しても

「入居者さんに直接関わらない失敗」

はあるあるですまされることがあります。
笑って直しておいてくれる人もいます。
なので、失敗しても気にしなくて良いです。





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たとえば...

  • ○○が退勤するまでに出来なかった。
  • シーツ交換する部屋を間違えた。
  • 入浴日を間違えた。
  • 軟膏をぬり忘れた。
  • ごみを捨て忘れた。
  • 洗濯をし忘れた。

などなどです。順番を変えることが出来るものが
ほとんどですね。現場では大抵、次の勤務の
スタッフに託すか、次忘れないようにするかです。


これらは介護現場での失敗の中ではあまり重要視されていません。
忘れたからといって、入居者さんは亡くなったり
重篤になったりはしません。


何か言われても、あまり気にしなくて大丈夫です。


教える人や上司は言わないといけないから
言っているしあなたを気にしてくれています。

・どこが出来にくいか把握したい。
・協力して仕事がしたい。

などの理由で優しく失敗を指摘してくれる人も
たくさんいるので、あまりネガティブに捉えるのはやめましょう。



上司や同僚に

  • 「○○忘れたー!」
  • 「今コール行けない!誰か行って」
  • 「ごめん、軟膏塗り忘れたから塗って」
  • 「○○置きっぱなしだった!ごめんけど片付けといて」 
  • 「○さん、声かけたけど起きなかったから、後で声かけ行っといて」

と言われたことが私は14年間介護福祉士として
働いてきて、数えきれないくらいあります。私も
数えきれないくらい託したり、失敗したり忘れたりしてきました。

しかし上司や同僚たちは気にしているそぶりを
ほとんど見せていませんでした。
私も失敗されても気にしません。



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そうです。加えて何週間も頭に残ってしまいます。それよりも落ち着いて、入居者さんのために
動くことをしましょう。

もし、やることが思い付かなければ、何をやれば
良いか周りの人に積極的に聞いたら、必ず何か
返事があるはずです。

・少し早めのオムツ交換、離床
・○さんの様子を見る
・日用品などの補充

など、指示に従いましょう。
そうすれば、周りが見えてきて、動き方のコツが
つかめてきます。失敗も少なくなります。


自分が1日に任されていることが出来る範囲で、
入居者さんのペースに合わせて動きましょう。


だんだんと動けるようになってくると、頼まれることも多くなってきます。
キャパオーバーになると忘れてしまったり、焦って失敗するので、出来ないと思ったら断りましょう。

少しずつ、1つひとつ出来るようになっていけば
大丈夫です。

気持ちの良い仕事が出来るといいですね。

介護施設の入居者さんは人にあげたい

お世話が好きな入居者さんが1施設に何人かいる
ことがあります。


自分が好きな食べ物を皆にも分けてあげたい。
同じものを共有して一緒に遊んで楽しみたい。


と思っていることがほとんどです。

スタッフからの視点は

糖尿病など病気がある入居者さんにあげると危険

飲み込むことが困難な入居者さんにあげると危険

食べ物ではないものも食べてしまう入居者さんにあげると危険



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そうですね。動きが活発な入居者さんだと
目を離せない状態になってしまいます。
上記のような人たちを介護士は守らなければ
ならず、声かけをしなければなりません。


物をあげている入居者さんは悪気があって
あげているわけではありませんし、入居者さん
一人ひとりの症状はさすがにわかりません。

物をもらっている入居者さんは自分の病気や状態を理解出来ていない、誘惑に勝てない方が多いです。

物をあげている入居者さんに伝えること

入居者さんの病気や状態を軽く伝えます。
➡️詳しく教えるとプライバシーに関わるので、
軽くいうだけで引き下がってくれる方が
ほとんどです。



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そんな気持ちになるのもよく分かります。
ただ、あげてしまったもらってしまったから
といって介助者が怒っては、入居者さんを
怖がらせてしまいます。

入居者さんたちも不快になりますし、
あなたも不快になります。

仕事もよけいに回らなくなります。


だからといって放っておいても大変なことになる
かもしれません。


もらうことによって
・胃ろうや、食事形態が常食でない入居者さんは
のどに詰まらせてしまう。

・食事、水分制限がある入居者さんは病状が
悪化してしまう。

・異食(食べ物ではない物を食べてしまう)が
ある入居者さんはティッシュやビーズなどを
口に入れてのどに詰まらせてしまう。


など......
入居者さんの命にかかわることが起こります。



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そうですね。

「喜んでもらうためにあげるのに、苦しい思いをするならあげない方がいい」

とあげる側は思ってくれるので、たとえ認知症
忘れてしまっても、何度も説明しましょう。

仕事が回らなくなることより、命の方が大切です。

注意深く入居者さんの生活を守って
いきましょう。
それによって、仕事が回らないと注意をされても
気にしないようにしましょう。

介護現場の仕事を覚えられるコツ3

今回は

介助のしかた

です。

場数を踏んで慣れるしかない

という人もいますが
そのとおりです。


出来なければ、
他スタッフについてもらい、
積極的にコツを聞きましょう。



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老若男女さまざまなスタッフが
いるので迷いますね。


・介護歴が長い人
・テキパキ動く人
・接しやすい人


など...


誰に教えてもらうかは、実は上記は
それほど重要ではないです。


1.性別

2.身長

3.年齢


で、自分に一番近いスタッフに
教えてもらうと、早く上達します。

1.性別
男性だと介助は力に頼っていることもあります。
移乗などの介助は、もしあなたが女性だとお手本にならないかもしれません。

2.身長
介助者の身長の高低で入居者さんに
掴まってもらう腕の位置、移乗するときの
持ち上がるお尻の高さが違います。

3.年齢
62歳の女性介護士が30歳の女性介護士の動きを
真似しては、腰を壊してしまうかもしれません。
力の差もあるので年齢が近い人の動きをお手本に
する方が良いかもしれません。


スタッフは他のスタッフがどんな介助を
しているか知らないことが多々あります。

体格や身長、性別などがばらばらで
教えてもらう人全員が違った介助を
していることもあります。



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そうですね。
もし不安であれば
OJT や、入社したてのときに
いろんなスタッフの介助を見せてもらう
ことをおすすめします。

その中から、自分に合った介助を
見付ければ良いです。
年数を重ねていくと、自分なりの
介助のしかたを見付けることが
できます。

どんなに介護歴が長くても、入社したては
難しい入居者さんの介助のコツが
なかなか掴めないときもあります。


入居者さんは敏感なので、
介助者の不安をすぐ察知します。


「落ちる落ちる」
「大丈夫?」

と口にされることもあります。
そのときは

「しっかり支えてるから大丈夫ですよ」
「1、2の3でいきますよ!」

など声を掛けることも大切です。

もし本当に危なければ無理に介助をせず、
他のスタッフをためらわずに呼びましょう。


・大声で呼ぶ
(ナースコールやPHSに手が行かないとき)
・部屋のナースコールを押す
PHSで呼ぶ


そうすれば
急いで駆けつけ、助けてくれます。

その後丁寧に教えてくれます。
自分が出来ないから恥ずかしい、
忙しいから遠慮して呼べないなどと
考えないようにしましょう。


大丈夫です。
皆、最初は出来なかったのです。
失敗しながら出来るようになって
いきます。



入居者さんを安全、安楽に介助することが
大切です。

気持ちよく介助が出来るといいですね。

介護現場の仕事を覚えられるコツ2

今回は

物品、日用品の在りか

についてです。

入居者さんの名前、席、部屋を
覚えることほど大事ではありませんが
欠かせないことのひとつです。

物がなかったら何もできません。

場所が分からなかったら
他のスタッフに何度もききましょう。

・手を洗ったあとに使うペーパータオル
・洗濯洗剤、台所用洗剤、ハイター
・入居者さんのオムツ、パッド
・共用のトイレットペーパー
・共用のティッシュ

は現場の介護士が補充する施設が
ほとんどです。


なくなったり、少なくなったら
次使うのが自分かもしれませんし、
次の人のことを考えて補充しましょう。



補充したあなたのおかげで、
1日の介助が安心してスムーズに
できます。



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そうです。
施設によって、一緒にあるものは
違いますが何かと同じ場所に
あるはずです。


・空き時間に棚や引き出し、
倉庫を開けて見まくる。

・別の物を取りに来たついでに覚える。

OJTの人などと別の物を取りに来た
ついでに「△もここにあるんですよね?」と
声に出して聞く。

・教えてもらっている期間に2回は
聞いておく。


上記のことを私はしています。
メモをしなくても場所は覚えられます。

物が少なくなったり、なくなったら
積極的に取りにいきましょう。
早く覚えられます。


おまけ


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慌てないでください。
入居者さんに今しているオムツを
見せてもらえば分かります。

・テープ止め(オムツ)にパッド
・布パンツにパッド
・紙パンツにパッド
・紙パンツのみ

大体がこんな感じです。
車イスに座ったままでも見れますが、
安全を確保しないといけないので
普段ベッドに横になっていることが
多い方なら、臥床してから見せてもらった方が
いいかもしれません。

柵をして、ベッドの高さを調節してから
取りにいきましょう。

分からなかったら、他のスタッフに

「○さんの今している△色パッドがないです」

と言ったら取りに行ってくれる
場合もあります。
みんなで気持ちよく、スムーズに
介助をするために、あとで必ず確認を
しておきましょう。

介護現場の仕事を覚えらるコツ1

介護歴に関わらず、入社したての頃は

みんな初心者です

1.入居者さんの名前、席、部屋
2.物品、日用品の在りか
3.介助のしかた

最初からわかりませんよね。

誰でも短期間で覚えるのは

無理です。

今回は1についてご説明します。



入居者さんの名前、席、部屋について



これは、苦手な人は苦手です。
入社すると


まずは入居者さんの名前を覚えてください。仕事の流れなどはその次です


と言われます。

入居者さんの名前を覚えなければ
仕事になりません。

名前の覚え方

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安心してください。

入居者さんのそばに行くときや
介助をするとき、どんどん名前を
呼ぶと覚えられます。

顔を見ながらなので自然と
名前と顔が一致してきます。

しっかりしている入居者さんは
名前を呼ぶと返事をしてくれます。

ここで注意することは、
自分の名前ではないのに
返事をしてしまう方が
いるかもしれないことです。

これは配膳や配薬をするときに
事故につながります。

➡️この人は刻み食なのに
一般食を食べた結果、
喉につまらせてしまった。

➡️間違えて違う人の薬を
飲んでしまった。

ということが起こり、命の危険に
さらされることもあります。

スタッフの中には

「○さんはしっかりしているようで
認知症がかなりある」

など、詳しく教えてくれる人も
いるので、

自分の記憶が怪しければ
他のスタッフに聞きましょう。


席の覚え方

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席を覚えるのは名前を覚えることより
時間がかかることがありますが

積極的にスタッフに聞きながら
自分から配膳、配薬しましょう

名前をより確実に覚えることにも
繋がります。
ダブルでお得ですね!

食事やおやつを配るときに

  • 食事に付いている名札を必ず確認
  • そばまで行き、声にだして名前を呼ぶ
  • 「今日はお肉ですね」「おいしそうですね」など、ひとこと添える。

すると、顔と席が覚えられます。
○さんは自分が配薬した△さんの隣、
むかいなどの覚え方も有効です。

大抵の施設は
「席は決まっていない」
と言われますが、入居者さんの中では
席は決まっています。

テレビがよく見える、
外が見たいからなど...

その入居者さんが何故そこに
座りたいのかを覚えて話題にだすと
喜ばれることもあります。


部屋の覚え方


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プライバシーのことを考えて、
部屋の入口は番号しか
書いていなかったり、
申し送りで名前の代わりに
部屋番号で言う施設もありますが、
分からなかったらそのつど聞けば
いい
です。

長く同じ施設にいても、320号室は
誰だっけ?

となることもあるので遠慮しない方が
いいです。

休憩時間に施設内をぐるぐる回りながら
覚える方がいますが、疲れるので
おすすめしません。


訪室するときに、
○さんの部屋の隣だなとか
浴室の前を通って真っ直ぐだな
と思うだけである程度覚えられます。


食事が居室配膳だったり、
自立されている入居者さんは
ほとんど介助しなくても良いので
関わりが少なく覚えにくいものです。




いかがでしたか?
積極的に入居者さんの名前を呼び、
エピソードを作りながら接していくと
自然に覚えることが出来ます。

大丈夫です。
長年勤めているスタッフも
部屋番号を忘れたり、名前が出て
こなかったりします。

ゆっくり、焦らず覚えましょう。